2021年2月7日(日)19:00~ 【超絶!THE空中サバイバル】が放送されます。
番組では世界の空中を飛行する飛行体が関わった事件や事故について紹介します。
その中で2005年にアメリカの旅客機ジェットブルー292便に起こった緊急着陸事故が気になったので、事故の詳細について調べてみました!
超絶!THE空中サバイバルで注目のアメリカ旅客機ジェットブルー航空292便とは?
アメリカの旅客機ジェットブルー(JetBlue Airways)は国内定期便として運行。
292便は、2005年9月21日にカリフォルニア州のバーバンク空港から146人の乗員乗客を乗せ目的地のアメリカニューヨークのニューヨークジョン・F・ケネディ国際空港(JFK空港)を目指していました。
超絶!THE空中サバイバルで注目のアメリカ旅客機ジェットブルー航空292便に起きたトラブルとは?
ジェットブルー292便の離陸直後に前輪の異常を知らせるアラームが鳴り出します。
機長の判断で近くのロングビーチ空港に着陸することにしますが、空港の管制塔から目視で確かめたところ、前輪が出たままの状態で機体に対して90度横を向いてしまっていました。
かつて飛行機トラブルで前輪が出ないというケースはあったものの、前輪が横を向いている機体の緊急着陸は前輪が全く出ないことに比べるとリスクが高く、パイロット達は難しい決断を迫られます。
【ネタバレ?!】超絶!THE空中サバイバルで注目のアメリカ旅客機ジェットブルー航空292便に起きた奇跡の緊急着陸の真相!
トラブル発生時ロングビーチ空港付近を飛行していたジェットブルー292便でしたが、天候、滑走路長、立地、地上緊急車両の設備などを考慮して、ロサンゼルス国際空港の方が助かる可能性がより高いと判断し機体はロサンゼルス国際空港に向かいます。
機体には燃料投棄システムは付いておらず、出発したばかりで燃料が多量に積んであった為、上空で数時間待機する必要がありました。
この時、ジェットブルー292便機内の各席にはエンターテイメントシステムの液晶ディスプレイモニターがついており、一部の乗客が自分の乗っている飛行機がテレビで報道されているのを見て、パニック状態になり始めていました。
そこで、機長は携帯電話の使用を一時的に認め乗客の気持ちを鎮めることに注力しました。
(通常1万フィート以下では個人の携帯の使用を認めていなかったものの、この時は6,000ftで携帯電話の使用を一時的に許可した)
さらに、前輪の真上の席に位置する前方3列の乗客の安全を考慮し、荷物と一緒に後ろの席に移動するよう命じたのです。
これにより、着陸の際に前輪にかかる負担を軽減させただけでなく乗客の心理面も配慮することができました。
こうして約3時間ほどが経ち、燃料が尽きてきたので機長は緊急着陸に取り掛かりました。
機体は通常よりも機種を揚げた姿勢で着陸に臨み、後輪から滑走路に着地。
正常に作動しない前輪からは白煙が立ち上がり、タイヤからは火が出ましたが、着地から50秒後に無事に停止しました。
1人のケガ人も死者も出すことなく奇跡の緊急着陸は成功したのです。
止まったのは滑走路の残り300mのところでした。
搭乗していた客室乗務員の話によると、燃料を消費する為に旋回飛行した3時間が、着陸準備のための貴重な時間になったようです。
その時間があったことで、前輪への負担を少なくするために客室内の乗客を移動させて重量バランスをとり、乗客には衝撃防止姿勢の確認や脱出に際しての心の準備をさせ、パニックになることを鎮めることが出来ました。
この着陸は「奇跡のランディング」と言われ、今も語り継がれています。
超絶!THE空中サバイバルでアメリカ旅客機ジェットブルー航空292便に起きた緊急着陸に注目!
番組では世界で起きた事件・事故の中で空中を飛行する飛行体に関する出来事をクローズアップ、再現VTRと実際の映像を基に深く掘り下げます。
その中でアメリカ旅客機ジェットブルー航空292便に起きた緊急着陸を再現ドラマ化するとのことでどのように映像化されるのか楽しみですね!
最後までご覧いただきましてありがとうございます^^