2021年2月7日(日)19:00~ 【超絶!THE空中サバイバル】が放送されます。
番組では世界の空中を飛行する飛行体が関わった事件や事故について紹介します。
その中で1990年にイギリスのブリティッシュエアウェイズ5390便に起こった不時着事故でコックピットから飛び出した機長と低酸素に晒された乗客の運命が気になったので、事故の詳細について調べてみました!
超絶!THE空中サバイバルで注目のイギリスのブリティッシュエアウェイズ5390便とは?
ブリティッシュエアウェイズ(British Airways)は、イギリスの航空会社でイギリス最大の航空会社。
ブリティッシュエアウェイズ5390便は1990年6月10日にイギリス・バーミンガム国際空港で、スペインのマラガ空港に向けて離陸準備をしていました。
【コクピットから機長が飛び出す?!】超絶!THE空中サバイバルで注目のイギリスのブリティッシュエアウェイズ5390便に起きたトラブル?
機体が高度5300mを飛行中に突如、操縦室の窓が吹き飛び、たまたまシートベルトを外していた機長が機体の外へと吸い出されてしまう事態が発生。
運よく機長の足が操縦かんに挟まった為、身体はかろうじて飛び出すことを防げたものの上半身が飛び出たままの外の気温はマイナス17度、機長は意識がなく生死不明の状態。
足に絡まった操縦かんが前に倒されたことで、機首は前に傾き、飛行機が急降下していました。
副操縦士の操縦かんは機長のものと連動しているため、全く動きません。
窓が吹き飛んだことで機内の温度はマイナス17度近くまで下がり、高度5000mは地上と比べて酸素濃度が50%しかありません。乗客乗員に地獄のような寒さが襲い、低酸素血症で死に至る危険もはらんでいました。
そこで副操縦士がとった行動が危機的状況を好転させる事となります。
【ネタバレ?!】超絶!THE空中サバイバルで注目のイギリスのブリティッシュエアウェイズ5390便に起きた不時着事故の真相!
副操縦士は機体の時速600kmの急降下を止めずに高度5000mから3000mまで降下させて機内の酸素濃度を確保しました。これにより乗客乗員の呼吸が安定し、ひとまず低酸素血症の危機を脱することが出来ました。
そして、客室乗務員3人で協力し、機長の足を操縦かんから外すことに成功。
これにより副操縦士の操縦かんはコントロールを取り戻しました。
何とか3人は機長の体をつかんだまま耐えていましたがそれも限界に近付いていました。
しかし副操縦士は何としても機長が外に放り出されないことに必死でした。
なぜなら、この機体のエンジンは後方の両端についており、もし機長の体がその中に吸い込まれたらさらに最悪の事態が想定されたからです。
やっと緊急信号を発し、どうにか航空管制からサウサンプトン空港への着陸許可を得ることができ、客室乗務員は機長の足を操縦桿から外して残りの飛行の間中支え続けました。
7時55分、ブリティッシュ・エアウェイズ5390便はサウサンプトン空港滑走路へ無事着陸。
乗客は速やかに前後の階段から降機し、機長も救急隊員に確保されたました。
この事故で死者は出ませんでした。
驚くことに機長も生きており、病院へ運ばれ、凍傷、挫傷、ショックに併せ、右腕、左拇指、右手首の骨折の診断を受けました。
客室乗務員の1人は肩を脱臼し顔と左目に凍傷を負いましたがこれ以外の怪我人はなく、機長も事故から5ヶ月未満で業務に復帰しました。
復帰後は定年退職まで勤務し、定年後はイージージェットに勤務しました。
事故の原因は飛行の27時間前に操縦室の窓ガラスが交換された際に取り付け部の固定ネジに規格外の小さな物が使用されていたとのこと。
超絶!THE空中サバイバルでイギリスのブリティッシュエアウェイズ5390便に起きた不時着事故の真相に注目!
番組では世界で起きた事件・事故の中で空中を飛行する飛行体に関する出来事をクローズアップ、再現VTRと実際の映像を基に深く掘り下げます。
その中でイギリスのブリティッシュエアウェイズ5390便に起きた不時着事故を再現ドラマ化するとのことでどのように映像化されるのか楽しみですね!
最後までご覧いただきましてありがとうございます^^
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